眼瞼内反症(犬、アメリカンコッカー、6歳)

犬種

アメリカンコッカースパニエル

 

年齢

6歳

 

主訴

まぶたが捲れこんで、目やにが酷い

 

診断

乾性角結膜炎、眼瞼内反症(続発)

 

治療

①乾性角結膜炎:内科治療

②眼瞼内反症 :外科治療

犬(アメリカンコッカースパニエル)の眼瞼内反症
眼瞼内反症

写真左(手術前、眼瞼が内反しています)  写真右(手術後、内反が改善しています)

写真左(手術前、目は半開き内反してきます)写真右(手術後、目はぱっちり開き内反なし)

「まぶたが捲れこんでいて目やにが酷い」と言う事でご紹介いただきました。

 

この子には2つの病気があります。

まずは①犬のドライアイと言われる乾性角結膜炎。それに付随して②眼瞼内反症があります。

 

2つの病気の関係

目の乾燥からくる慢性的な違和感で、眼瞼が内反しています。

 

予後

いったん癖がついてしまうとなかなか改善しません。この状態のままですと①ドライアイの刺激、②眼瞼の刺激が合わさって痛みが増します。また慢性刺激により角膜に色素が沈着すると視力低下につながりますので、手術での修復を試みました。

 

手術の考察(犬種要因)

Aコッカーは皮膚がたるみやすい犬種です。そして眼瞼自体は厚みがあります。厚みと重みのある眼瞼(構造体)が緩い皮膚(地面)に支えらえていると思ってください。手術後も老化等で皮膚がたるむ(地盤沈下や液状化)と再発しやすい犬種です。


2段目写真(手術前と手術後)を見比べてください。

術後の目の大きさの変化も目立たず、飼い主様も喜んでいらっしゃいました。散歩仲間にも手術をした事に気が付かれないようです。術後1年経過した時点で再発はありません。何よりも目がぱっちり開くようになって、目やにが減った事で「手術をして良かった。また何かあったら先生に頼めば良いのがわかって安心だ。」とありがたいお言葉を頂いております。身の引き締まる思いです。


眼瞼の手術は犬種、経過、原因、年齢等によって調整が必要です。

手術でお困りの方、セカンドオピニオンをお受けしております。