異所性睫毛と角膜潰瘍(犬)

犬種

シーズー

 

年齢

1.5歳

 

主訴

目が開かない。赤くて目やにが出る。

 

診断

角膜潰瘍、異所性睫毛

 

治療

毛根の処置

角膜潰瘍の治療

犬の逆さ睫毛と角膜潰瘍(シーズー)
異所性睫毛と角膜潰瘍

犬の逆さ睫毛と角膜潰瘍(シーズー)
異所性睫毛と角膜潰瘍

解説

「目が開かない。赤くて目やにがでる」と言う事で来院されました。本当に痛そうでした。角膜への血管新生(11時の方向)と結膜の充血(目頭>目尻)、そして角膜の傷が認められました。診断は角膜潰瘍となります。潰瘍の原因ですが、第1に外傷(刺激)を疑って診ていきます。真っ先に目につくのは、目頭の被毛ですがこれ自体はやわらかく、カールしていますので否定されます。ついで睫毛を疑っていきます。シーズーというのは睫毛の異常が多い犬種でして、通常は発生異常が原因ですので1歳未満で発見されます。しかし、この子は1歳をオーバーしていますので一般的な逆さ睫毛ではありません。では、どんな睫毛の異常を疑うのか?異所性睫毛です。名前の通り通常とは異なる場所から生えてくる睫毛です。はい、結膜下からです。そこで毛が生えると炎症反応が起きます。結果として隣接する眼瞼皮


膚が赤く腫れてきます。皮膚に関しては異常が認められない為、皮下の問題確定です。眼瞼をめくって検査をすると結膜を貫通している睫毛(写真、結膜14時方向)が見つかりました。これが異所性睫毛で、今回の痛みの原因です。治療としては麻酔をかけて、毛の処置が必要となります。