眼瞼の腫瘤(犬)

犬種

M. ダックスフント

 

年齢

不詳(老齢)

 

主訴

目の出来物が大きくなってきている

 

診断

眼瞼の腫瘤

 

治療

外科的摘出 / 病理検査 指示

眼瞼の腫瘤(犬)、マイボーム腺腫
眼瞼の腫瘤(犬)

解説1

左眼の眼瞼に黒い塊がみられます。その塊によって眼瞼は盛り上がっています(写真左)。

眼瞼をめくってみると、黒い塊は結膜から飛び出してきていて一部出血しています。また眼瞼に痂疲がみられます(写真中央)。

さらに眼瞼をめくると、黒い塊は結膜に深く食い込んでいます。食い込んでいる部位は結膜越しに黒くみえます(写真右)。

 

 

解説2

眼瞼の出来物について

犬の眼瞼の出来物は、統計上は80-90%良性です。そして10-20%は悪性です。

悪性だと手術をしても取り切れなかったり、再発したり、切除範囲が広がることで目の形が変わってしまう事や術後に不都合が出てしまう事があります。

 

手術について

外科的に摘出し、病理組織検査期間に提出することで、悪性腫瘍か否かがわかります。

手術手技ですが、出来物を取り除く際は塊に触れないように行うのが決まり事ですので、この子の場合は白線よりも外で切除する必要があります。白線で囲んだ範囲が眼瞼の1/3以内であれば、合併症の少ない一般的な手技で取り除けます。この子は1/3を超えてしまっていますので適応外となります。結果としてより複雑で合併症が出やすい手技を使う事になります。当然費用の負担も増えてしまいます。

 

実際、手術をする?しない?

統計データをみたときの解釈次第です。

つまり、飼い主様が楽観的にとるか、悲観的にみるかなのです。

安心安全をご希望の方もしくは最悪の事態に陥ったときに後悔したくない方は悲観的解釈、つまり手術をお薦めします。

 

自分はどっち?


 

手術でお困りの方

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